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LTD MAGAZINE

春の訪れ-啓蟄-

太陰太陽暦で用いられていた二十四節気のひとつで、2022年の今年は35日〜21日までの春分までが、『啓蟄』と呼ばれる時期。雨が降りやすい時期でもあり、ひと雨ごとに気温が上がり、気がつけば日照時間も長くなっています。そして、太陽の日差しも徐々に暖かくなって……。冬は冬眠などして、こもっていた虫や生き物たちが、春のあたたかさを感じ、外へ這い出てくる頃。同時に、春の訪れの季節だとされています。

 

 

≪啓蟄が旬の食べ物≫

 

 

啓蟄の時期は、ふきやわらび、うど、たらの芽などの山菜が旬の季節でもあります。他にも、春大根、ニラやわけぎの他、魚のアジやサヨリ、トビウオも旬です。また35日より数日前にはなりますが、33日の雛祭りで食される食べ物、ハマグリのお吸い物なども旬の食べ物なので、エネルギーがたっぷり。

朝晩の寒暖差が激しいゆらぎの時期でもあるので、エネルギーが満ち溢れた旬の食べ物を積極的に摂取して、食事からパワーをいただきましょう!

≪啓蟄の過ごし方≫

・無理をしない

 

おだやかに無理せず過ごすことが啓蟄の過ごし方。
というのも、この時期は社会的に“年度末”。いつもよりも仕事量が多く、この日までにやらなくてはならないというストレスに加え、気温差によるストレスも加わり、心も身体もぐったり。自律神経も乱れやすいのです。だからこそ啓蟄の時期は、ゆとりを持った生活を心がけてみて。

 

・春を体感する

 

自律神経を整えるには、呼吸を意識したり、湯船に入ってリラックスするのも◎。しかし、マスク生活の今だからこそ足りないのは、季節を感じて五感を刺激すること。春独特のぬるい風を肌で感じたり、ひんやりとした土の感覚や、ガサガサ、凸凹した木の幹を手の平で感じる。青い空を見上げ、ピンク色の桃の花や、芽吹き出した緑の蕾を愛でる。そして土や木々の香りを嗅ぐ。1歩ずつ近づいてくる春を、身体全部を使って感じ取ってみましょう。

 

・デトックスを心がける

 

ヨーロッパでは、冬の間に汚いものが蓄積。気温が暖かくなると、それが一気に体内を巡ってしまい、体調を崩す原因になってしまうという説があります。たしかに、普段から汗をかいていない人が、汗をかくとクサイ臭いが気になりますよね。だからできるだけ、腸活を取り入れ、湯船に浸かって意識的に汗をかくよう促してみて。

 

≪ゆったりヨガも≫

 

いよいよ、動き出そうか!という啓蟄の時期ですが、さすがに人間は冬篭りをしないとはいえ、寒さのせいで体が萎縮している状態。外気温が暖かくなったからといって、いきなり体を動かすのには負担がかかります。徐々に体を目覚めさせていくような、体に負荷がかかり過ぎないヨガの動きや、ストレッチのようなものから、少しずつ体を動かしていきましょう。

 

ライター
星 ゆうこ