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LTD MAGAZINE

『相談しづらい女性の悩み。産婦人科医 高尾美穂先生が質問に答えてくれました!』

子宮に起こる不調や妊娠、出産など。なかなか友人や知人、家族にも相談しづらい女性ならではのお悩みに、不安を抱いてらっしゃる方も多いのではないでしょうか?

6月に開催されたLIFE TUNING DAYS EARLY SUMMER LIVE JOICFP presents Dr. 高尾美穂のI LADY.~Love, Act and Decide Yourself~スペシャルヨガ&トークではそんな女性特有のお悩みを、ライフチューニングデイズのインスタグラムで募集し、産婦人科医 高尾 美穂先生にお答えいただきました。

 

 

A.できません。子宮筋腫は女性ホルモンによって育つので、生理がある年代のうちは少しずつ大きくなるのがデフォルトです。なのでまず、ご自身の生理で困っていなければ、心配をしなくて大丈夫です。ただし、下記のような症状がある場合には治療が必要になります。

・生理の量が多い
・生理の量が多いことによる血液検査の上の貧血
・ヘモグロビンの値が下がる
・子宮筋腫が大きくなり過ぎて、うつ伏せになった時に、ごろっとお腹に触る
・大きくなった子宮筋腫が膀胱を押すことによって、おしっこを溜められなくなって頻尿になる

このような症状がなければ、そんなに心配しなくて大丈夫です。ただ、運動によって悪化を抑えること、サイズアップを抑えることはできません。

Q.子宮筋腫で40歳を過ぎてから低用量ピルの処方があったのですが、あまり聞く話ではないため、正直、不安です。このような場合もあるのでしょうか?

 

A.「低用量ピルは基本的に40歳以上にはオススメしません。」というスタンスではありますが、“絶対に禁忌ではない”という考え方もあります。さらには2030代から継続的にピルを飲んでいる場合は、50歳まで飲み続けることができるので、40歳でも飲み続けるというのは問題ではございません。なので、血栓症のリスクが低いという判断で、処方されたのかもしれません。一度、それに関しては主治医の先生にお確かめください。

 

Q.2年前に産後1ヶ月検診の処置で子宮に穴が開き縫合手術。42歳で7度目の妊娠出産は難しいですか?

A.7度目の妊娠出産というのは、7回目の出産ということでしょうか?難しくはないと思いますが、子宮に穴が開いたということが分かっているのであれば、一般的には経膣分娩ではなく帝王切開を勧めることもあるかと思います。赤ちゃんが元気に育てば、出産の回数や年齢は問題ないのではないかと思います。分娩方法だけ1度考えていただき、主治医の先生との相談してみてください。

 

1人で悩まず、相談を!》

 

 

まだまだ性について、女性特有のお悩みについて、デリケートな問題になっている日本。1人でずっと悩んでいても、きっと解決には発展しません。いま抱えている不安を払拭するためにも、少しでも気になる症状があれば、婦人科や産婦人科など、医療機関を受診することをオススメします。医療機関へ足を運ぶ行為だけでも緊張するかもしれませんが、あとで「もっと早く受診しておけば良かった」という後悔をしないための、1歩です。少しの勇気で不安を解消できるかもしれませんので、ぜひ受診後の、自分へのご褒美を設定して、トライしてみてくださいね。

 

 

20216月に行われた『LIFE TUNING DAYS EARLY SUMMER LIVE 2021』の企画にて、インスタグラムのストーリーズで募集した、お悩みについての回答です。

 

ライター

星 ゆうこ