LTD MAGAZINE
サステナブルを始めよう④ プラごみってどうやって減らせばいいの?
『気になるプラスチック問題。プラごみってどうやって減らせばいいの?』
度々ニュースにもなる、プラスチック問題。
プラスチックの便利さに慣れてしまった今、私たちがプラスチックを使わない生活にいきなり戻ることはできません。
だけど、少しでも減らすことは誰でもできること。
今回は具体的にどうやってプラスチックを減らすことができるか?をご紹介していきます。
《こうしている今も、プラスチックは海に流れ出ている》
信じられないことかもしれませんが実は毎日、私たちが洗い物をするたび、洗濯をするたびに、マイクロプラスチックを垂れ流しにしている事実があるのをご存知でしたか?
ごくごく小さくなった”マイクロプラスチック”は、下水処理場をも通り抜け、今、この瞬間にも、止まることなく海へと流れ出ていっています。
特に、アクリル、ポリエステル、ナイロンを使用している、食器洗いのアクリルスポンジや 衣類を洗うと、マイクロプラスチックとなって海へと流れ出てしまうので、注意が必要です。
《なぜプラスチックは良くないの?》
単純にプラスチック製品は、水の中にいる微生物や土の中にいる微生物では分解ができません。
またプラスチックを燃やす際に出る二酸化炭素を含む有害物質が大気汚染につながるのです。
そして、海の中に流れ込んだプラスチックは、波で大陸や岩が削られていくのと同じように、どんどん小さくなっていきます。
その小さくなったプラスチックを魚が食べる→その魚を人間が食べるということに。
つまり、人間は魚と一緒にプラスチックも食べているということになり、結局は自分に返ってくる ことになります。
マイクロプラスチックが生物に与える害については、まだ研究中とのことですが、元々体の中に存在しないものが、体内に入り、それを排出できなかったら蓄積してしまう可能性も考えられるとなると、怖いですよね。
他にも、コンビニなどのビニール袋を、ウミガメがクラゲと間違えて食べ続けると、ずっとお腹がいっぱいの状態に。栄養が摂れずに死に繋がります。つまり海の生態系を壊すということになるわけです。
《具体的にどうしたらプラスチックを減らせる?》
まずは繰り返し使えるものに、アイテムを変更するということで、プラスチックだけでなくゴミも減らすことができます。
- コンビニなどでもらうスプーンやフォーク
→マイ箸を持ち歩くようにすれば解決。
ほかにもタンブラーを持っていけばプラスチックカップの削減に。 - 歯ブラシ
→持ち手が竹製のものを使用する。
LIFE TUNING DAYSでも『Brush with Bamboo』というアメリカのブランドのアイテムを展開しています。
キッズサイズと記載がありますが、アメリカの歯ブラシはとても大きいので、女性にはキッズサイズがベスト。
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- 化粧品
→生分解性のバイオプラスチックを使用しているものを選ぶか、ガラス製のボトルの物を選ぶ。
コスメによってはZAO(ザオ)など、竹製のパッケージにしているものもある。
- 化粧品
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- ゴミ袋
→生分解性のバイオプラスチックを使用しているものを選ぶ。
プラスチック製のゴミ袋を新聞紙やチラシなどで代用。
匂いが気になる場合はコーヒーの粉を。
- ゴミ袋
- ラップ
→ビーワックスを使用したエコラップへ。
LIFE TUNING DAYSでは『abeego』というブランドのエコラップを展開中。
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- 食器洗いスポンジ
→竹の繊維、セルロース、へちまでできたものを選ぶ。
- 食器洗いスポンジ
- 女性の生理用品
→ショーツにつける粘着部分のシートまでも生分解できるエコなナプキ ンを使用する、布ナプキンや、月経カップを使用する。
今ジワジワきている吸収ショーツは、ナイロンやポリウレタンが使用されている。
たしかに便利だけど、どうやって製品がつくられているか?をチェックしてからがおすすめです。
《まずは1つ、変えてみよう》
冒頭でもお伝えしたように、便利なプラスチックをいきなり全て排除することは難しいことです。
それに一気にやってみようとチャレンジしたところで、確固たる意志を持って続けない限り、継続していくのは難しいと思います。
だから、まずは1つだけ、お試し期間だと思って、取り入れてみましょう。それを継続できたら次はまた1つ、というように無理なくサステナブル生活に変化させていってください。
サステナブルな生活は継続できなければ意味がないのですから。
そして、使っていて気分が明るく、楽しくなるようなアイテムを選ぶと、続きやすいはずなので、そういったアイテムを選んでみてくださいね。
ライター 星ゆうこ